平成30年  6月 定例会(第3回) - 06月18日−03号(出所:尾張旭市市議会) ◆17番(若杉たかし) 自転車によるまちづくりについて伺います。  ずっと自転車によるまちづくりというタイトルで質問をしておりますので、今回はソフト面での質問になりますが、これでいきたいと思います。 1年間ブランクがありましたので、自転車によるまちづくりの質問も1年あいてしまいましたが、  その間も自転車に対して町の整備を行っていただいておりますことを、非常に感謝を申し上げます。  以前より言っているように、自転車によるまちづくりとは、ハードとソフトの両面の整備が必要であると考えています。  どこの市町でも、どうしても短期的に整備ができるハード面の整備が先行している感じがします。  しかし、現在、自転車の乗り方がこれだけ混迷していると、ソフト面のルール、マナーの整備に力を入れていく必要があると考えています。  例えば自転車レーンについて、車道側にあった場合、当然、左側通行をしなければなりません。  しかし、歩道側につくられた場合は、双方向の通行が許されております。ここら辺、正しく認識して走らないと、さらなる事故につながっていまいます。  1960年代、70年代、自動車の数が急増し、自動車中心のまちづくりが進みました。  このことにより邪魔になったのが、自動車以外の乗り物と歩行者であります。歩行者は歩道を確保することができましたが、自転車は車道から追いやられ、  歩道を走ることになりました。実際には自転車、リヤカーは、高度成長の延長線では消えていく乗り物として考えられていたに違いありません。  結局、無視された乗り物は道のどこを走ってよいのかわからない状態に、まさに無法状態になっております。  それが現在、世界中で自転車が経済面、健康面、環境面で注目され、自転車によるまちづくりが不可欠となっております。  現在、リヤカーさえも新たな形として見直されております。  そんな中、本市では5年前より、スケアード・ストレートという手法を使って、市内の小中学校と旭野高校で自転車の交通ルール、  マナーについて教育を行っています。現在5年がたち、その実績と効果を伺います。 ○議長(森和実) 答弁に入ります。  市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂清二) それでは、お答えします。  本市では平成25年度から、プロのスタントマンによるスケアード・ストレート型の自転車交通安全教室を、市内小中学校で順次実施しております。  これまでの実績といたしましては、小学校8校、中学校3校、そして県立旭野高校の合計12校で実施をいたしました。  なお、残りの小学校1校においても今後、実施する予定です。  効果としましては、実施後に児童・生徒に行ったアンケートでは、「事故の悲惨さ、ヘルメットの重要性などを実感できた」という意見のほか、  「自転車の交通安全ルールやマナーの大切さを理解できた」という意見も多数あり、交通安全意識の向上を図る上で高い効果があったものと考えております。  以上です。 ○議長(森和実) 答弁が終わりました。  再質問があれば受けます。  若杉たかし議員。 ◆17番(若杉たかし) ご答弁ありがとうございます。  全国で多くの市がスケアード・ストレートによる交通安全教育を行っており、おおむねよい効果が上がっているようです。 本市においても、ただいまご報告があったように、よい効果があるとのことでありました。  今のご答弁でアンケートを行っているということですが、特に私が自転車に乗る上で重要と考えていることは、ヘルメット着用と左側通行であります。  この2点について、アンケートがどのような結果なのかお答えをしていただきたいと思います。 ○議長(森和実) 答弁に入ります。  市民活動課長。 ◎市民活動課長(岡田和也) お答えいたします。  平成29年度に小学生を対象に実施をいたしましたアンケートの結果によりますと、左側通行をしている児童の割合としましては85%、  ヘルメットをかぶっている児童の割合といたしましては84%となっております。  以上でございます。 ○議長(森和実) 答弁が終わりました。  再質問があれば受けます。  若杉たかし議員。 ◆17番(若杉たかし) ありがとうございます。  ただいま小学生に対してのアンケートと言われましたけれども、中学校に対してはこのアンケートはしていないのか、ちょっと再質問をさせていただきます。 ○議長(森和実) 答弁に入ります。  市民活動課長。 ◎市民活動課長(岡田和也) お答えいたします。  現在実施をしておりますアンケートには、「左側通行をしているか」、また「ヘルメットをかぶっているか」という設問を設けておりますが、 過去に中学校で実施をいたしましたアンケートにつきましては、このような設問を設けておりませんでしたので、数値としては把握できておりません。  以上でございます。 ○議長(森和実) 答弁が終わりました。  若杉たかし議員。 ◆17番(若杉たかし) ありがとうございます。  左側通行については、運転者が13歳未満または70歳以上は歩道を走ってもよいとされております。基本的には徐行をしなければなりませんが。  そして中学校から、正確には13歳以上ということになりますが、70歳未満は車道の左側を走らなければならないと定めております。  よって、この質問は、中学生にこそしなければならない質問だと考えております。  80%強の小学生が車道の左側を走っていると答えておられますが、小学生が車道の左側を走っているイメージが非常にできません。  僕のイメージですと、ほぼ歩道を走っていることが多いと思います。これは小学生と私どもの認識の違いなのかなというふうに理解をさせていただきます。  そして、ヘルメットに関しては確かに80%強、小学生は確かに着用されていると感じております。そして、通学中の中学生も着用をしています。  しかしながら、その他は、ロードサイクル車を乗っている方以外にヘルメットをかぶっている人を見たことがありません。  特に朝の通勤、通学時に多くが自転車を使われていると思いますが、ヘルメット着用を見たことがありません。  旭野高校の生徒に至っては全く見たことがありません。これはスケアード・ストレート講義を受けたにもかかわらずということになります。  旭野高校にアンケートをした場合、かぶっている生徒はゼロ%か、かぶる必要がないのではないかというアンケートの結果になるんじゃないかなと思います。  ヘルメットは法的義務はございませんが、車道を走る上で必要不可欠な装備であります。  通勤、通学途中の方に、これから電車に乗るのにヘルメットが邪魔ということも非常に理解するところではありますが、  徐々に、ヘルメットをかぶらないのが当たり前からヘルメットをかぶるのが当たり前になることを願います。  そして、この2点の質問を今後、中学校でそういったアンケートをする場合には入れていただくように要望をいたします。  次に、(2)今後の取り組みについて質問をいたします。 ○議長(森和実) 答弁に入ります。  市民生活部長。 ◎市民生活部長(石坂清二) それでは、お答えします。  自転車は手軽で便利な乗り物であるがゆえに、交通ルールが軽視されがちです。  そのため、子どもの時からしっかりと交通安全の大切さを理解してもらい、交通安全意識を持ってもらうことが重要であると考えます。  市では、スケアード・ストレート型以外にも、愛知県警が呼びかけている自転車安全利用五則などを用いた児童館での交通安全教室や、夏休み小学生体験型自転車交通安全教室、  また中学校での愛知県警自転車取締部隊Bフォースによる交通安全教室などを実施しております。  今後は、自転車交通安全教育に取り組まれている市民活動団体のOSCNとも連携を図り、より実践的な参加型の自転車交通安全教室を実施するなど、工夫して取り組んでまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(森和実) 答弁が終わりました。  若杉たかし議員。 ◆17番(若杉たかし) ご答弁ありがとうございます。  尾張旭市では、交通安全、自転車のルール、マナー教育について、非常に使える組織が多くあります。学校だけで行うのは大変であります。  学校だけでなく、いろいろな多くの機会を捉えて、交通安全教育を推進していただくとの答弁でございました。よろしくお願いをいたします。  最後に、宇都宮市では、スケアード・ストレート方式の安全教室の後に、被害者支援センターとちぎから講師を招いて、命の大切さを学ぶ教室を行っています。  こうした講話をプラスして行うのも効果的であると思いますので、ご検討をお願いいたします。  以上で私の質問を全て終わらせていただきます。  ありがとうございました。